北海道で空き家再生&不動産投資

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地方の一軒家で民泊・簡易宿所を始めるまでの10のステップを分かりやすく解説

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こんにちは!

今日は北海道で一軒家を使って、民泊を始める方法について解説します。私が民泊を始める際に一番困るのは、どういう手順で民泊の許認可を受ければいいのか情報が整理されていなかったことでした。

インターネットで見つかる情報はどれも概要は書いてあるのですが、具体的な手続きやアクションはあまり載っていないんですよね。。。

なので、自分の経験を元に民泊を始めた時の具体的なステップを解説したいと思います。

民泊や簡易宿所では、行政の定めた法令、規程、ガイドラインに照らして許可がおります。この記事では私の体験談を解説しますが、自治体によって許認可の運用は異なるので、実際に民泊を検討されている方は必ず物件所在地の自治体(保健所、消防)に詳細を確認ください。

運営方法の検討

まず運営方法を検討しましょう。民泊は宿泊サイトから流れてくるゲストからのメッセージ対応、緊急事の対応、チェックアウト後の清掃など、やることも多いです。

他の方を見ていると、全て自分でやる人、ゲストからのメッセージ対応は自分でやって清掃のみ業者を入れる人、民泊運営業者さんに全て委託する人などバラバラですね。

 

全てやる場合は手残りは一番多いですが、その分時間も食うのでそれぞれ一長一短あります。

私は民泊運営業者さんに運営を委託しています。

手残りはその分減りますが、代わりに民泊立ち上げまでのプロセスを教えてもらえるし、トラブル時も対応を任せられます。

 

自分が物件近くに住んでいるか?民泊に使える時間がどのくらいあるか?などによってベストな運営方法は変わるので、無理のない方法を考えましょう。

 

民泊用の物件購入

次は物件購入です。賃貸物件で民泊という方法もありますが、所有者に民泊として使用する許可を取ったり手間がかかりますので、地方でしたら割安で状態が良い物件を購入した方がいいと思います。

私は170万円で購入した物件で簡易宿舎の許可を取りました。

ただ、物件によって民泊の許可が下りなかったり、許可を得るのが非常に難しいものがあります。なので物件購入をする前に、しっかりした調査が必要になります。

ここは非常に重要な部分なので、こちらの記事で詳しくまとめています。

興味ある方はまずこちらを読んでみて下さい。

 

民泊開始までのスケジュール検討

1と2が終わったら、おおよその民泊開始までのスケジュールを検討できると思います。

ここからのステップは一つ一つ進めるというよりは、同時並行的に準備を進めるイメージです。

まずは物件所在地の保健所と消防本部に相談して、ガイドラインをもらったり、留意点などの説明を聞きましょう。

私はアポを取って訪問したら丁寧に説明してもらえました。

 

できれば役所に行く前に書籍やネットで情報収集できるとGOODです。

こちらの記事にも情報収集の手段をまとめています。

役所の方々からの説明を聞けばおおよその作業とスケジュール感が掴めると思います。

まずは民泊開始までの作業工程とスケジュールを決めましょう。

ちなみに私の場合、スケジュールを決めてから民泊開始までに4ヶ月近くはかかっています。

 

なお、役所への許認可の申請や物件の内装・レイアウト検討で、物件図面が必要になります。

私は物件購入時に売主様からいただいた建築確認の図面を使いました。

図面は早めに準備しておきましょう。

 

物件の内装・レイアウト検討

私は次に物件の内装やレイアウトを検討しました。

しかし、私はデザインやインテリアのセンスが全く無いので、「自分でやったらエライ事になるぞ😅」と思いここは外注しました。

 

ココナラという副業感覚で仕事を受けられている方とちょっとした作業をお願いしたい人のマッチングサイトがあります。

私もSNSのロゴ作成をお願いしたことがあります。

ココナラで民泊の内装やインテリアのアドバイスができる人を探して、5,000円で非常に丁寧なアドバイスをしてもらえました。

 

リフォームで使う際の壁紙の色やインテリアのオススメなど聞けたので満足です☺️

こちらがココナラのリンクですので、興味がある方は覗いてみてください。

「民泊 内装」、「民泊 レイアウト」、「民泊 インテリア」などで検索すると色々な方が見つかりますよ!

 

 

民泊は写真映えが非常に大事です。予約を取るにはパッと見で好印象を与えられるかが勝負になります。

ここはセンスがモノを言うので、自信がない方は外注するなり、知り合いにアドバイスをお願いした方が楽かもしれませんね😄

 

物件リフォーム

そして次が物件リフォームです。

私は不動産投資で戸建てを10棟以上リフォームした経験があり、いつもお願いしている職人さんがいるので、ここは手慣れてました。

経験がない方は、まずお願いできるリフォーム業者、職人を探す必要があります。

 

ただ賃貸用の戸建の壁紙は、白など無難な色でリフォームをしていますが、民泊となると勝手が大分違います。

アクセントクロスやカラフルな床にする必要があり、そこは賃貸物件とは違うので色々と調べながら職人さんにリフォームをお願いしました。

結構大変ですが、できてくると楽しいですよ😄

消防設備の設置、消防検査

民泊の場合、関連法令に照らして消防設備の設置と役所による消防検査が必要になります。

どのような消防設備が必要かは、物件の広さや間取りによって異なります。

ここは民泊に慣れている業者さんを探して、「民泊を始めたいので見積もりを作成いただけないですか?」とお願いしましょう。

 

業者さんを探すツテがない場合、役所に行く時に、役所の方に消防設備の業者さんを教えてもらうのがオススメです。

消防設備の業者さんがオーナーの代わりに民泊の消防検査の対応をされることも多いようで、役所と繋がりがあるんですね。

普段、民泊の仕事をしている業者さんの方が役所への対応も何かと慣れていて、安心して任せられます。情報収集しておきましょう。

 

消防検査は基本的に消防設備が行政のガイドラインに照らして問題がないか見られます。

後はカーテンが防炎カーテンであるかも見られるようです。

防炎カーテンオシャレなの少ないですがしょうがないですね。。。

 

ちなみに、私は消防設備の設置工事に44万円かかりました。

他の業者さんにも相見積もりを取ったのですが、やはり40〜50万円はするようです😭

決して安い金額ではないですが、民泊を始めるための必要経費と割り切って、気持ちよく支払いましょう。

 

家具・家電・備品設置

家具、家電もめちゃくちゃお金がかかるポイントです💦

一軒家の民泊はスペースが広々しているというメリットがありますが、それは家具、家電の購入費の負担が重いことを意味します。

何も考えずにそのあたりで新品を買ったら、軽く100万円は超えると思います😂

 

色々と自分で工夫して、少しでも安くなるよう頑張りましょう。

私も知り合いから不要な物をもらったり、残置物を再利用したり、かなり頑張りましたが、それでも家具、家電全てで60〜70万円はかかったと思います・・・。

 

また、宿泊施設として利用されることになるので、かなりの量の備品(シャンプー・リンス、スリッパ、トイレットペーパーなど)の購入も必要です。

なんだかんだ、こういう細かい支出でもかなりお金がかかります。

大変ですが、ここまでくればかなり出来上がってる感じがします。

 

水道、電気、ガス、インターネット契約

賃貸と違って民泊物件では、水道・電気・ガスについて全て自分で契約が必要です💦

何から何まで大変ですが、電気やガスは複数社から金額を聞いて一番安いところにお願いしましょう。

やはり毎月の固定費なので地味に収益に効いてきます。。。😩

 

あとはインターネットです。

今はホテルでも無料wifi当たり前ですし、一軒家の民泊であれば宿泊人数が多いので、当然必要だと思います。

私は色々調べてこちらのsoftbank airを利用しています。

単に電源をつけて置いておけば家の中でwifiが使えるので、使い方が分かりやすそうだったのと、金額が安かったので決めました。

費用は月に5000円いかない位ですね。今のところwifiでのトラブルはないので悪くはないと思います。

 

 

保健所の立会検査

そして保健所の立会検査です。

この検査をパスすれば保健所から簡易宿所営業の許可が得られます。

自治体によって確認される項目は違うようなので、立会検査までに保健所としっかりコミュニケーションを取って、求められている項目を確認しましょう。

 

ちなみに、旭川だと以下のような点がチェックされました。

 

・客室の広さ、ベッド数と宿泊定員

・近隣の教育施設

・電気、水道、ガスなどの生活インフラがきちんと使えるか

・運営者と運営体制(トラブル時はどのように対応するか等)

 

宿泊予約サイトに登録&物件稼働開始!!

保健所から簡易宿所の営業許可を取れれば、晴れてあなたも民泊オーナーです🎉

早速、宿泊予約サイトに登録して、予約を受け付けましょう!

 

私はAirbnbやBooking.comに登録しています。この辺りが民泊ではメジャーなようですね。

宿泊予約サイトに登録して、予約が入ったらいよいよ民泊が稼働します!

サイト上でゲストから色々と質問があるので、自分で回答するか、民泊運営業者さんに対応をお願いします。

 

あと、ゲストには鍵の渡しなど宿泊に際してのインストラクション資料を事前に送っておく必要があります。

私が民泊運営業者さんと作成した資料には以下のような項目を含めています。

 

  • 物件の住所
  • 空港、駅などから物件へのアクセス
  • 鍵の受け渡し方法
  • チェックイン・チェックアウトの時間帯
  • ゴミ出しのルール
  • 禁止事項(騒がない、焚き火をしないなど)
  • wifiのパスワード

 

ここまで民泊を始めるまでの10のステップを解説しました。

2021年11月の時点ではコロナの影響で外国人観光客はまだまだですし、最初はレビューが少ないので予約はかなり少ないです💦

とはいえ、インバウンドは今の日本にとって数少ない有望産業ですし、コロナがおさまれば北海道もまた観光客が戻ってくるはずです。

それまでは、民泊の経験値を貯めて、実力を蓄えるつつ将来に備えたいと思います。